アシガール漫画12話/2巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

若君の閨を出てあやめと合流した唯。

しかし、唯が怖気づいて若君と何もせずに帰ってきたことを聞くと、あやめは唯に首チョップを一発。

「命がけでお膳立てしたのに何をしてるんだよ！あんたは黙って若君様に身を委ねてればよかったのに！」と、唯を叱責します。

とはいえ、こんなガサツな唯が若君に気に入られたのは事実。

そのことに関しては、あやめは驚きを隠せませんが、「若君の傍にいたいなら家臣の誰かの養女にしてもらって、側室になる方がいいんじゃないの？」と唯に提案します。

側室と聞いて唯は、もしも若君が毎晩自分のところにしか来ないようになって、他の側室の恨みを買ったらどうしよう…

と皮算用をしますが、唯は若君が殺されるのを阻止したいので、戦のときに傍にいられなかったら意味がありません。

そんな唯の気持ちを聞いて、ますます唯に興味を持ったあやめは「それなら天野家に仕官するのが一番だ」と教えてくれます。

天野家とは羽木家の重臣で、天野家の人々は若君と特に深い繋がりを持っています。

なので、戦で若君を守りたいなら天野家に仕官するのが一番手っ取り早いのですが、事はそう簡単にはいきません。

しかし、唯は全く気にせず、天野家に仕官することを決めます。

そして最後に唯は、現在若君に側室がいるのかどうかを尋ね、いないとわかるとガッツポーズ。

いろいろ手助けしてくれたお礼を言って、唯はあやめと別れるのでした。

翌朝、出発の準備ができた若君は寺の住職にあいさつを済まし、待たせていた馬にまたがります。

同時に、側近の小平太に

「昨夜の娘に伝えてくれ。気が向けば、いや、腹が決まれば城に来るように」と命じます。

若君が側室を持つ気になったことはめでたいとは思いましたが、なぜ唯のようなだらしない性格の娘を若君が選んだのか、小平太は全く分からず少し困惑するのでした。

勝どきの場に現れた若君を見た唯は、あやめの言うとおり、昨夜の自分がいかにもったいないことをしたのかを改めて感じます。

そして、今度チャンスがあれば、若君に身をまかせることを決意するのでした。

城に戻ると、そこには出陣の前に唯を小荷駄隊に入れてくれた天野が待っており、相変わらずの歳に合わない快活ぶりで、足軽たちを困らせています。

唯は、そんな天野が若君の守役であることをあやめから聞いていたので、天野を見つけると「自分を天野家で雇って、小平太のところの足軽にしてほしい」と伝えます。

近くにいた足軽は、突然現れて勝手なお願いをする唯を「無礼者！」と言って刀を抜こうとしますが、天野がそれを制止。

そして、『その心がけあっぱれなり』と唯を褒めてくれます。

しかし次の瞬間『たっっ』と言って刀を唯の目の前で寸止め。突然のことに唯はたちまち腰を抜かしてしまいます。

天野は唯が戦に出るに相応しいかどうかを試したのです。

しかし、結果は御覧の通りで「戦に出るにはまだ早すぎる」と天野は唯に告げ、馬に乗って去っていきます。

さすが若君の守役だなぁ…、と感心した唯ですが、ふと我に返って『ここで天野を取り逃がしたら打つ手がなくなる』と気付きあとを追いかけます。

馬に乗って走る天野。その後ろから「待ってください」という声が聞こえてきます。

横を見ると、なんと先ほどの小僧（唯）が馬と並走しているではありませんか。

お供の足軽は「くどいぞ」と唯を咎めますが、天野は唯が走って追いついてきたことに驚きを隠せません。

そして唯に『千原家の足軽の悪丸と競争して、勝てば願いを聞いてやる』という条件を出します。

万策尽きかけていた唯には願ったり叶ったり。二つ返事で『やるやるやります！！』と言うのでした。