アシガール漫画14話/2巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

ついに鐘ヶ江の娘との再会を果たした若君。

しかし、そこに現れたのはあの夜出会った娘とは似ても似つかぬ『おとなしくて可愛らしい女性』でした。

若君は、寺で会った者とは別人だ…。と呆気に取られていると

「あの晩は、急なめまいがしたので若君様の元に行けず申し訳ありませんでした」と、鐘ヶ江の娘が口を開きます。

とりあえず、あの晩の娘と今目の前にいる娘は別人だとわかったので「下がって休んでよいぞ」と若君は鐘ヶ江の娘を下がらせます。

娘が下がった後に、『どういうことじゃ！！』と、若君は小平太に尋ねますが、小平太も理由は全くわかりません。

もしかしたら「高山の間者ではありませんか？」と小平太は推理しますが、あんな陽気な娘が間者であるとは、若君には到底思えません。

謎は深まるばかりですが、それよりも今は、人違いで呼んでしまった鐘ヶ江の娘をどうするかを考えるのが先決。

小平太は「本物の方があのときの娘よりも女性らしいではありませんか」と言いますが、若君は『だがつまらぬわ』と言って、遠くを眺めるのでした。

村に帰った唯は、久しぶりにおふくろ様に顔を見せにいきます。

おふくろ様は、唯が天野家の具足を付けているのを見て「本当に天野家に仕官できたんじゃな…」と、驚きを隠せません。

そして家に入ると、唯は天野からもらった支度金で買ってきたお米やあずき、さらにおふくろ様のためのキレイな着物を取り出して

「おふくろ様は村一番の美人だから、これでオシャレしてください！」と、それらを笑顔で渡します。

しかし、おふくろ様は『唯之助そこへお座りなされ』と、鬼の形相で唯をにらんでおり「ええ～っ　なんで～！？」と唯は困惑。

というのも、武士の支度金というのは本来、戦で使う武器を買うためのものであり、こんな贅沢品を買うべきではないのです。

それを知った唯は「ごめんなさい」と謝りますが、絶対に喜んでくれると思っていたので、少しショックを受けます。

とはいえ、せっかく買ってきたので、この日のご飯は赤飯を炊くことに。そして、炊きあがった赤飯を見て、唯と孫四郎は大喜びします。

食事中、おふくろ様は唯に「また戦に行くのか？」と尋ねます。

すると、唯は口いっぱいに赤飯をほおばりながら「はい！今回は若君の近くで守る役なんでバッチリです」と返事。

若君の近くは常に危険がつきまとうため、おふくろ様は少し不安になりますが「がんばりなさい」と言って唯を激励するのでした。

そしていよいよ戦の日。今回は前回とは違って、軍の前陣で出発します。

そこはすぐ後ろを見ると、少し遠めではありますが若君の顔が見える場所。あまりの嬉しさに、唯は何度も後ろを振り返ります。

しかし、あまりにもチラチラ見すぎたため、後ろにいた足軽に『まっすぐ前をみて歩け！』と怒鳴られてしまいます。

それでも、若君の顔が見たい唯は、後ろをついつい見てしまいます。

そんな唯を見た仲間の足軽が「今回の戦はかなり厳しいものなのに、何でお前はそんなに楽しそうなんじゃ？」と唯に尋ねます。

今回の戦のことなど全く知らなかった唯は、『どういうこと？』と逆に聞き返すと

高山が北の野上衆と手を組んだこと、敵の軍勢三千に対してこちらは千ほどであること

を聞かされ、唯は一気に顔が青くなります。

いくら若君の近くにいられるといっても、さすがにこの人数差はどうにかしなければなりません。

しかし、一介の足軽である唯には、この差を埋められるほどの力は皆無。どうするべきか考えていると、唯はある一つの策を思いつくのでした。

そのころ、若君たちは高山軍の様子を窺っていました。

高山軍は左右に陣を広げて若君たちを包囲する作戦を立てているとわかり、なんとしてでもここで食い止めねばならんと、強く決意します。

その様子を陰から見ていた唯は、若君の男らしさに目がキラキラ。そして、懐からタイムマシンを取り出します。

そう、今夜は満月。一度現代に戻り『尊に何か策を練ってもらおう』と、唯は考えたのです。

さっそく唯は刀を抜いて、タイムマシンを起動。去り際に『私っ絶対守りますからね！！』と言葉を残して、唯は現代に帰っていきます。

その言葉がかすかに若君の耳に届いたのか「ふく…！？」と、あの夜自分の閨に来た娘のことを思い出しますが「…..いや　まさか　馬鹿なことを」と、若君は思い直すのでした。