アシガール漫画18話/3巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

馬番として働くことになった唯は早速厩に案内され、馬の紹介をされます。

「どの馬も名馬ばかりだが気難しく、扱いにくいから心して世話をしてくれ」と命じられたものの、馬の世話などしたことのない唯は困惑。

とりあえず、見様見真似で世話をしてみますが、馬はそんな唯の心を見透かし、白目をむいたり歯をむいたりして威嚇し、唯は完全に馬にナメられてしまいます。

引いても動かず押しても動かず、しまいには何もしなくても威嚇される始末。

そんな様子を見た他の馬番は、唯が全く使えないと判断し、唯を『馬糞運搬係』に格下げさせます。

馬糞運搬係とは、その名の通りただひたすら馬糞を運搬する役目。

唯が『馬番になったらずっと若君の近くにいられる、若君にもっと目をかけてもらえる』と抱いていた淡い期待は、馬糞の山を見る度にどんどん薄れていくのでした。

さらに、他の馬番たちは暇さえあれば博打を打ち、勝ったら勝ったで『そのお金で城下の女郎屋に行く』というような生活を送っているので、唯のイライラは溜まる一方。

出世したと思っていたら、とんだ間違いでした。

そして、唯一の希望の若君に会おうとするも、門番は全く通してくれません。

自分は中に入れないのに鐘ヶ江の娘は中にいることを考えると、唯はたまらず『ぐあーっ』と叫びながら柱に頭を打ち付けます。

すると、遠くに若君らしき男の後ろ姿が見え、嬉しくなった唯は『若君様ァァ！！』と、声をあげながら全力ダッシュ。

その声に気づいた男は振り返ってこちらを見ますが、なんとその男は若君ではありません。

それに気づいた唯は慌てて止まろうとしますが、全力で走っていた唯はブレーキが利かず、男の胸に顔から突っ込んでしまいます。

改めて顔を見てみると、若君には似ていますが明らかに若君ではありません。

思わず『だ…誰？』と口にした唯は、『これ唯之助！無礼じゃぞ！』と馬番に咎められます。

すると男が、「お前が噂の唯之助か、小垣の戦では見事な働きをしたそうだな」と、突然唯を褒め始めます。

いきなり知らない人に褒められた唯は『はぁ…』と何とも言えない顔に。

すると、男の隣にいた坊主が小声で『ちっ余計なことを』と呟きます。

唯は思わず『は？』と声が出ますが、男から歳を聞かれて話をはぐらかされてしまいます。

さらに、男がとても十六の男子には見えんな、と鋭い発言をされて唯はあたふた。

男は疑いの目を向けながらも、『ではまたいずれ』と、坊主と共に去っていきます。

少し歩いたところで男は、「余計なことを言うな」と坊主を窘めますが、「どうせあんな頭の悪い小僧には何もわからないから大丈夫だ」と坊主は返答。

しかし、次に男の口から出てきたのは「いや、あいつは女じゃないか」という衝撃の発言でした。

男が去ったあと唯は、「さっきの人は誰ですか？」と馬番に尋ねると

• さっきのは羽木成之という若君の兄にあたる人であること
• 若君の父が側室に産ませた子どもであること
• 母の死後、成之は寺に預けられていたが昨年若君が城に呼び戻したこと

などを教えてもらいます。

突然の若君の兄の登場や、複雑な事情に唯は驚きつつも、成之の若君の兄とは思えない冷たい雰囲気に、少し不安を抱えるのでした。