アシガール漫画2話/1巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

目覚めたとき、唯は林の中で倒れており、頭上には美しい満月が昇っていました。

すると、背後からガサッという足音が聞こえます。

見上げると、そこには鎧を着て刀をさげた見知らぬ男が立っているではありませんか。

唯はあまりの驚きに言葉を失いますが「ここで寝るな」と男に言われ、すぐさま飛び起きます。

そして唯は、この男が大河ドラマで見た「足軽」にソックリなことに気付きます。

さらに、他にも大勢の足軽が近くにゴロゴロ。

困惑する唯ですがタイムマシーンが完成した、という尊の言葉を思い出し

まさかあれって本当だったの？　本当に戦国時代に来ちゃったの？

と、どんどん不安な気持ちに。

タイムマシーンのスイッチとなる短刀を抜き差ししますが全く反応せず、完全に手詰まり状態。

そんなことをしていると近くにいた足軽から「出発するからさっさと立て」と促され逆らわない方がいいと思った唯は、はいっ！と、素直に従います。

足軽の一向は歩き初めますが、依然として唯には状況が全くわかりません。

しかし、皆の会話を聞く限りでは、戦に負けて逃げる途中の一向であることがわかり

唯は何とも言えない気持ちになります。

それと同時に唯は、今は夜の暗闇に紛れているが自分は皆と服装が違うので、いつ部外者であることがバレてもおかしくない。

ここでバレて置き去りにされたら最悪だと、びくびくしながら歩き続けていました。

すると道中、ケガの痛みを抑えるために鎧を脱ぐ者がいました。

唯はすぐさま機転を利かせて脱いだ鎧は自分が持つ、と言って鎧を半ば強引に受け取り、それを自分で着て足軽に変装を遂げます。

これでひとまずバレる心配はなくなり安心した唯ですが、今度はこれから自分はどうなるのか、元の時代に帰れるのかが心配になります。

しかし、歩みを止めるわけにはいかず、食べ損ねた夕食のステーキを思い出しながら唯は暗闇を歩き続けるのでした。

いつの間にか眠っていた唯。

朝になって目が覚めると、味方の足軽に周りを囲まれており、しっかりと部外者であることがバレてしまっていました。

すぐに尋問が始まり名を聞かれますが、全員が唯を男だと勘違いしているので唯は、適当に唯之助というそれっぽい名前で誤魔化そうとします。

すると足軽の一人が、そういえば孫兵衛のせがれが唯之助という名前だったとポロッと口にし、唯は話を合わせるチャンスをゲット。

そうなのか？と問われた唯は、『まごべえのせがれでござる』と口調も変えて

なんとか相手に話を合わせます。

それを聞いた足軽たちは、孫兵衛親子は討ち死にしたと思っていた。

父のことは残念だが、自分が生き残ったことをありがたく思えよ、と慰めてくれます。

しかし、唯は話が全く分からないので、リアクションに困ってしまいます。

とはいえ、とにかくこの場を乗り切ることができたので、唯は少し安心しました。

その後、足軽の一向は再び歩き初めますが、昨日の夜から何も食べていない唯は空腹が既に限界を迎えています。

それでも何とか歩き続けていると、ようやく目的地の黒羽城に到着しました。

ホッとする唯ですが「おふくろさんもお前の無事を聞いたら喜んでくれるぞ」という足軽の言葉で一瞬で我に帰ります。

そう、孫兵衛の母親に会えば、自分が偽者であることがすぐにバレてしまうのです。

そして、もしバレてしまえば、また自分はどうなるかわからない。

焦った唯は、小便に行く、と言ってその場を逃げ出します。

走って走って走る唯ですが、空腹と疲れでついに力尽き、森の中で倒れてしまいます。

食いしん坊の私がまさか餓死するとは夢にも思わなかったと、自分の運命を皮肉る唯。

朦朧とする意識の中、ふと前を見ると目の前に赤いキノコが生えているのを発見します。

『しいたけだァァ！！』と声をあげる唯。

その赤いキノコには白い斑点まであり、どう見てもしいたけではありません。

しかし、空腹が限界を越えている唯にはそれはしいたけにしか見えないし、しいたけだと信じる以外できません。

毒じゃないと何度も自分に言い聞かせて、そのキノコに手をのばそうとしたそのとき『毒じゃ』という声と共に、超絶イケメンの侍が唯の隣に現れたのです。

『それを喰うたら心の臓が止まって死ぬぞ』と続けて忠告する侍。

すると、唯は顔を真っ赤にして「心の臓が爆発しそう」とつぶやき、四つん這いのまま固まってしまうのでした。