アシガール漫画4話/1巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

若君に気を取られて、孫兵衛のことをすっかり忘れていた唯はとうとう孫兵衛の妻と対面してしまいます。

何とかしてこの状況をきりぬけたいところですが、唯の頭の中には、嘘がバレたときのひどい仕打ちの想像しか出てきません。

対する孫兵衛の妻も、黙ったままじっと唯を見つめています。

もうどうすることもできず諦めかけていた唯ですが、孫兵衛の妻が口にしたのは『おかえり』という一言。

え？と、呆気に取られ、腰を抜かす唯。

それを見た周りの足軽は、ハハハと、笑い、唯に母親と一緒に帰ることを促しました。

とりあえず一緒に歩き始めた唯ですが、孫兵衛の妻は何も言わずひたすら歩くばかり。

唯はしびれを切らして、なぜ助けてくれたんですか？と、質問します。

すると『あんな追い詰められたむじなのような顔をされてはせがれじゃないとは言えませぬ』と、孫兵衛の妻は答えます。

唯は、むじなが何かは理解できませんでしたが、とりあえず「ありがとうございます」とお礼を言います。

さらに、孫兵衛の妻は唯が付いてくることも許可してくれて、帰る場所のない唯にとってはまさに地獄に仏。

申し訳なく感じながらも、唯は孫兵衛の妻と帰路を共にします。

すると、ふと、孫兵衛と弥之助は死んでしまったのか、と孫兵衛の妻が呟きます。

弥之助という聞き慣れない名前に首を傾げる唯ですが、すぐに孫兵衛の息子の本当の名前であることに気付き「私はよくしらないけど、もしかしたら逃げ延びてるかもしれませんよ」と、必死にフォローします。

しかし、それはあり得ない、と孫兵衛の妻は一蹴。

小垣城が落ちたと聞いたときから覚悟はできていた、と気丈に振る舞います。

それを聞いて、孫兵衛の息子を語っていた唯は何とも言えない気持ちになり、ただ「ごめんなさい」と謝ることしかできませんでした。

そうこうしているうちに、孫兵衛の妻の家に到着します。

家に入ると、小さな男の子が2人、唯たちを出迎えてくれました。

2人は弥之助の弟で、それぞれ三之助と孫四郎といい、まだ幼い孫四郎は下に何も履いておらず、下半身が丸出しの状態。

唯か笠を取って挨拶しますが、唯の頭を見た三之助は「こいつ変な頭だ」と腹を抱えて大笑いします。

すると、三之助の着物の中が見え、三之助も下に何も履いていないことに気づき、つい大きく目を見開いてしまいます。

その間に孫兵衛の妻がおにぎりを用意してくれました。

空腹で死にそうだった唯は、おにぎりを見ただけでヨダレがダラダラ。

遠慮せず食べろ、と言われた唯は『いただきまーす！！』と叫んで一気におにぎりを頬張り、全部平らげてしまいます。

すると、おにぎりを全部食べてしまった唯を見て、「こいつ全部食べちゃった！」と三之助は文句を言います。

唯之助殿は「戦に行って戦ってきたのだから当たり前だ」と、孫兵衛の妻は三之助を宥めますが、唯は自分が残りの米を全て食べてしまったことを知り、泣きながら二人に謝罪。

それを見た孫兵衛の妻は「泣くほどのことではない」と言いますが、唯は本当は戦に参加するどころか、足軽ですらないので、貴重なおにぎりを食べてしまったことに対して、大きな罪悪感に苛まれます。

しかし唯は、そのことが上手く説明出来ません。

それを見た孫兵衛の妻は、「何かわけがあるなら無理して言わなくていいし、ここにも好きなだけ居ていい」と、とても優しい言葉を投げかけてくれます。

その優しさに感動した唯は、何でもやります！一生懸命働いて恩返しします！と、宣言。

それを聞いた孫兵衛の妻は、「それでは私も息子が一人増えたと思って接します」と言って、意味ありげな笑みを浮かべるのでした。

疲れはてた唯はぐっすり眠ってしまいますが、朝になると母が唯を起こしにきました。

毎朝毎朝手間をかけさせて！と、声を張り上げる母を無視して「あと1分」と呑気に眠ろうとする唯。

すると、突然布団をひっくり返されて「早く起きなさい！働かない奴には食わせないよ！」と、大声が聞こえてきました。

顔を上げると、目の前には孫兵衛の妻が険しい顔をして仁王立ちしています。

その瞬間、唯は自分が夢を見ていたことに気付き「はい働きます」とすぐに返事。

畑作業を開始します。

慣れない畑作業に苦戦する唯ですが、ふと顔を上げると若君のいる黒羽城が畑から見えることに気付きます。

若君のことを思い出した唯は、孫兵衛の妻に若君のことを質問。

18という若さには惹かれましたが、戦国時代は結婚年齢が低かったことを思い出し「正室はいるのか」と再び質問。

すると、阿湖姫という婚約者がいることを聞かされ、唯は一気に絶望。

鍬を持ったまま、その場に倒れてしまいます。

しかし、一昨年の戦で縁談は流れたと聞くと、すくさま復活。

まだ自分にもチャンスがあると気合いを入れ直し、ここでの恩返しが終わったら、すぐに若君に会いに行くことを決意するのでした。