アシガール漫画5話/1巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

戦国時代に来て、約一ヶ月。

食いしん坊の唯が戦国の質素な食事で満足できるわけもなく、ついには、家で飼ってる鶏がローストチキンに見える始末。

そんな唯を見たおふくろ様（孫兵衛の妻）は、ネギで唯の頭を叩いて『何度言うたらわかるのじゃ！！このとりは食うてはなりませぬ！！』と一喝。

唯は「ごめんなさい」と言って薪割りを続けます。

すると、やまめを釣ってきた、と言って、三之助が籠を下げて家に帰ってきます。

籠の中を見ると、美味しそうなやまめがいっぱい…。

「たくさん釣れたね」と言った唯は既にヨダレがダラダラで、今にもやまめにかぶりつきそうな勢いです。

そんな唯を見た三之助は、一番大きいやまめをやる、と言ってくれます。

唯が「いいの？」と聞くと、腹の音がうるさくて眠れないから、と答える三之助。

七歳の男の子に同情されているのを知って、唯はとても情けない気持ちになりますがご飯の時間になると、やまめはしっかり平らげます。

とはいえ、孫兵衛一家に迷惑をかけていることに変わりはありません。

そこで唯は、城に行き「羽木家の若君の元に足軽として仕えようと思っている」と、おふくろ様に相談します。

しかし、若君のそばに仕えられるのは「羽木家の重臣とその子どもだけ」であること、そもそも羽木家に仕えている足軽と百姓の足軽とでは『身分が違う』ことを聞かされます。

それを聞いても諦めきれない唯は「何とかならないか」と尋ねますが、『敵の大将のかぶと首をあげるしかない』と言われて、絶対に無理だと即断。

そういえば近く戦がある、とおふくろ様から勧められますが、断固として拒否します。

とはいえ、このままここで役立たずでいることも心苦しいので翌朝、とりあえず城に行ってみることに。

さっそく城に到着し、若君に取り次いでもらうように門番と交渉しますが、予想通り相手にもされません。

唯も「若君はまた会おうと言ってくれた」と食い下がりますが、「そんな話を信じるわけがないだろう、百姓は早く帰って仕事をしろ」と門番は一蹴。

唯は仕方なくその場を立ち去り、門番たちも「バカなやつがいるな」と笑いながら門の中に帰っていきます。

実は、その中にさりげなく唯も紛れ込み、なんと門の中に入ることに成功。

しかし、あっさりバレてつまみ出されてしまいます。

すると、馬に乗った男が『開門！！開門じゃー！！』と猛スピードで走って来たので門番たちは門を開放。

唯はその隙を見逃さず、馬の陰に隠れて門の中に上手く入りこみます。

それに気付いた足軽たちは大慌てで唯を追いかけますが、唯は足の速さを活かしてちょこまかと逃げ回り、足軽たちは大苦戦。

しかし、結局唯は捕まってしまい、再び門の外に放り出されます。

今度城内に入ろうとしたら切り捨てるぞ、と言われてしまいますが『わしらとてお前のような童を斬りとうはないのじゃ』という言葉に、唯は少し反省するのでした。

帰路につく唯。ふと顔を上げると、黒羽城が一望できるところまで来たことに気付きます。

この日は満月が出ていて、満月を見ながら若君のことを考えて感傷に浸っていると『このタイムマシンは満月の日に一回だけしか使えない』という尊の言葉を思い出して、思わず声をあげます。

戦国時代に来てから一ヶ月。

とても心配しているであろう家族の元に帰ろうと、唯は決意します。

すぐにタイムマシンを取り出して、まずはお世話になった孫兵衛一家への感謝を述べます。

そして、憧れの若君に会えなかった後悔や若君への思いをを噛みしめ『若君様ァァァァ！！！』と叫びながら、タイムマシンを起動。

すると、なんと唯の目の前に、馬に乗った若君が現れたのです。

たまたま山に来ていただけですが、突然の若君との再会に唯のテンションは一気にアップ。

しかし、唯の体は徐々に薄くなり、慌てて若君のもとに駆け寄りますが間に合わず、唯の存在は戦国時代から完全に消えてしまったのでした。