アシガール漫画8話/2巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

招集場所に着いた唯は、足軽の多さに圧倒されます。

そして、周りは当然男だらけ。

こんなところで女であることがバレたらどうなるかわからないので、唯の緊張感は自然と高まります。

すると、『こらっ！！』という怒鳴り声がして、唯は後ろから棒で突き倒されてしまいます。

「何するの！？」と唯が振り返ると、そこには一人の足軽が。

そしてその足軽が突然、「身につけているものを脱げ」と唯に向って言い放ったのです。

唯は驚き『なな何で？』と尋ねると、足軽は不敵な笑みを浮かべて「さては、はじめてだな？」と、尻餅をついている唯を見下ろしながらつぶやきます。

女だということがバレて犯されるんだ、と瞬時に察知した唯は

「絶対イヤです！私、初めての人はもう決めてるの！」

と叫んで抵抗しますが、それは唯の勘違いで、足軽たちは『唯の付けている具足はお城からの貸し出し品だから早く返せ』と言いたかっただけでした。

戦が”はじめて”だった唯は、そのことを全く知らなかったので、慌てて具足を返します。

女であることがバレずに唯は一安心しますが、具足が無くては足軽に紛れて戦に参加することはできません。

途方に暮れていると、一人のおじいさん（天野）がやって来ます。

甲冑を着た足軽が敬語を使っていることから、『それなりに偉い足軽なんだな』と察した唯は、そのおじいさん（天野）に「呼ばれていないが戦に出たい」と伝えます。

最初は不思議そうに聞いていた天野も、唯の若君のために働きたいという熱意に感動。

しかし、残念ながら若君は今朝既に出陣しており「若君の近くには行けない」と言われてしまいます。

それを聞いた唯は残念がりますが、天野は唯を『小荷駄隊に入れるようにする』と約束してくれます。

唯はそこがどんな部隊なのか全然知りませんでしたが、天野から『若君にも近かったり遠かったりじゃ』と聞かされ、一気にテンションが上がったのでした。

そして、さっそく装備を支給され小荷駄隊に合流しますが、具足には背中部分がなく、メンバーにも緊張感はあまりありません。

おかしいな、と唯が思っていると、足軽の先輩に呼ばれ「鍋を背中で背負うよう」命じられます。

そう、小荷駄隊とは物資を運搬する最も底辺の足軽部隊だったのです。

しかも、他のメンバーは『小荷駄隊なら敵と斬り合うこともないからホッとした』などと言っており、やる気はゼロ。

唯はあきれて何も言えません。

そして、一行は出発しますが、歩けど歩けど若君の部隊には追い付かず、丸二日が経過してしまいます。

しびれを切らした唯は、「若君は今どのあたりにいるのか」尋ねますが、その瞬間に銃声が聞こえてきました。

どうやら『前陣で戦が始まったようだ』と聞かされ、唯は居ても立っても居られず、鍋を捨てて前陣まで向かって走り出してしまいます。

唯はグングン走っていき、遂に前陣にたどり着きます。

しかし、そこは土埃がひどく、周りは何も見えません。

『若君様どこですかー！！』

と、唯は探し回りますが、周りが見えないせいで、何かに躓いてこけてしまいます。

振り返ると人が倒れていたので唯は、「すいません」と声をかけます。

すると、土埃が晴れてきて、唯の目に信じられない光景が飛び込んできました。

なんと、唯が躓いた人は、矢が突き刺さって死んでいる足軽だったのです。

思わず悲鳴をあげてのけぞる唯。

さらに周りを見渡すと、当たり一面死体の海。

これが戦なんだと、あまりの衝撃に、唯は気絶してしまうのでした。