アシガール漫画9話/2巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

目が覚めると唯は藁の上で眠っており、寝ぼけ眼で身体を起こします。

すると、そこは先ほどの隊列の中で、小荷駄隊の仲間から

自分が戦場のど真ん中で寝ていたことを聞かされます。

（あ　そーだった…）と、戦場でのことを思い出した唯。

そして、「戦はどうなったんですか？」と尋ねると、戦は大勝利で若君様も大活躍したと聞かされ、唯は一安心します。

しかし、手柄を立てると息巻いて最前線に向かったものの、死体を見ただけで気絶したことに、唯は少なからずショックを受けてしまいました。

その夜、野営場所では酒宴が開かれ、飲めや歌えやの大騒ぎ。

ですが、女の唯は男だらけの宴会のノリについていけず、居心地悪く感じます。

すると、唯はその席に女性がいることに気付きますが、その女性はなんと遊女で、他にも大勢の遊女が勝ち戦と聞いて、野営場所に集まってきていたのです。

とはいえ、遊女と遊べるのはそれなりの地位にいる者だけで、唯や唯の周りにいる、下っぱの足軽には縁遠い話。

しかし、もしかしたら「遊女の方から誘ってくるかもしれないぞ」と儚い期待を抱いて下っぱ足軽たちは遊女のいる場所に向かっていきます。

バカだなー、と見送る唯ですが、自分の今の状況を考えて『一番のバカは私かもしれない』と思い返します。

戦のむごさを全く知らずに戦場に来てしまい、死体を見ただけで気絶。

このままだと「もう若君には会えないかもしれない」そう思うと、唯の目から涙がこぼれ落ちます。

すると後ろから、「どうしたの？」と声をかけられ、振り返るとそこには着物を来た美しい女性が立っていました。

唯が呆気にとられ言葉を失っていると

『そうか　初めての戦でつらい目に逢ったんだね』

『おいで　あたしがなぐさめてあげるよ』

と、まさかのお誘い。

遊女に誘われたと思った唯は、「わしは男だけどお金はないからいいです」と、慌てて断ります。

しかし、その女性は遊女ではなく猿楽一座の娘で、名はあやめ。あやめは唯をお酒に誘っているだけだったのです。

ホッとする唯ですが、あやめから「今ごろ若君様は領主の娘と一緒に過ごしているだろう」ということを聞かされて、発狂。

さらに「もし若君がその娘を気に入れば、側室にするかもしれない」とも聞かされ、唯は全身の力が抜けて膝から崩れ落ちます。

しかしすぐさま起き上がり、「その娘を一晩眠らせる」と言って寺に侵入しようとします。

それを見たあやめは、「見つかればあんたが斬られるよ」と腕を掴んで、わめき散らす唯を制止。

そんな押し問答を続けていると『…あんた女だね？』と、あやめが唯に尋ねてきました。

完全にやってしまった、と思った唯ですが、あやめは唯の事情を聞いてくれ尚且つ、「唯を手助けする」と言ってくれたのです。

そしてあやめは、首尾よく娘を眠らせたら「娘に変わって唯が若君の寝室に行けばいい」と提案。

突然の提案で驚きつつも興奮する唯ですが、今の自分の格好や髪型ではすぐにバレるから無理だ、とすぐに気付きます。

しかし、猿楽一座の娘であるあやめにとってはそんなことは問題ではありません。

「着物もかつらも化粧も揃っているから心配しなくていい」と言われ、確かにこのチャンスを逃したら次はないかも、と考えた唯は

『よろしくお願いします！』と、あやめの作戦に乗ることを決めました。

その後、何とか女子に見えるレベルにバッチリ変装した唯。戦に出陣するとき以上に気合いを入れ、若君の寝室を目指すのでした。